失恋で大切な人を失ったときに今すべきこと

失恋や大切な人を失うことは、人生で最もつらい経験の一つです。
心の張り裂け。胸の締め付け。ぽっかりと空いた心の穴。
心の大きな痛みを感じる経験ですが、失恋から立ち直り、
幸せな恋に進むにはどうすると良いのでしょうか。

本記事では、失恋から立ち直るためにできることを詳しく解説します。

目次

失恋の意味とその影響

失恋とは何か

失恋とは、愛する人との別れによって生じる心の痛みや悲しみ、喪失感などを指します。

複雑な感情を一度に感じるのが失恋であり、心があまりの辛さに許容できず、

心のブレーカーが落ちてしまうこともあるほど、失恋のダメージとは大きいものです。

心のブレーカーが落ちて、身体にも影響が出ることがあります。
眠れなくなる。ご飯が喉を通らなくなるなどですね。

それくらい心身に大きな影響を与えるからこそ、心の回復が最優先事項だとしても、
直ぐに心の回復をしたい気になれないのが失恋の特徴でもあります。

愛する人を失った痛みがあまりに大きすぎると、
自分の心の立て直しすらどうでも良くなることがあるんですよね。

自分の状態など、どうでも良いと思うくらい大切な人を失うというのは大きなことでもあるはずです。

失恋が心に与える影響

失恋が心に与える影響として、感情が不安定になるということがあります。
以下、失恋をするとこんな感情を感じることがあります。

  • 悲しみ
    彼と好きな気持ちが同じではなかった。
    あんなに大切だった相手はもう居ない。
    もう彼との間の楽しい時間はない。
  • 絶望感
    彼が居ない毎日に意味などまるでない。
    彼女が居ない人生、どう生きていけば良いのかわからない。
  • 孤独感
    彼は今元気だろうけど、私だけが辛い思いをしている。
    こんなに失恋でボロボロになるのは、きっと私だけだろう。
  • 怒り
    前日まで、あんなに仲が良かったのにどうして私を振ったの?
    一体、自分の何がダメだったって言うの?
  • 恨み
    私のことを振るなんて許せない
    これから先、ずっと私はあなたのせいで心に傷を背負い続ける
  • 不安
    彼が居なくなって、私はこれから生きていくことはできるのだろうか
    振られた私をこの先、好いてくれる人は居るのだろうか
  • 無気力
    彼が居ないんだったら、もう何したってしょうがない。
    もう心が空っぽになってしまって、何もやる気が起きない。


    他にも様々な感情を感じることがあり、失恋というのは複数の感情を一度に感じる体験でもあるので、
    辛すぎて日常生活に大きな影響を及ぼすことがあるんですね。

    また相手と過ごした日々が濃ければ濃いほどに感じる感情の辛さは増すものです。

    失った存在が大きければ大きいほど、心に深いダメージを負いやすく、
    独りで感じるには耐え難いほどの辛さを感じるものです。

失恋を乗り越えるためのステップ

失恋から立ち直るのにまず必要なのは、感情の整理です。

それは心に突き刺さる痛みの裏側にある、複雑な感情の一つ一つを整理することなのですが、
そもそもで辛すぎて、感情の整理ができないという問題があります。

だから最初に、何も考えず感情を受け止めてもらうというプロセスが大切なんですね。

言葉にしてはじめて、心の中にあった感情の存在に気付けるという面があります。

例えば、3年付き合った彼に別れ際、「君のここが好きになれなかった」と言われたとします。

欠点を伝えられながらお別れを伝えられたとしたら、二重の苦しみを感じますよね。
「彼に振られた悲しみ」「自分の欠点を指摘された悲しみ」
心がボロボロになってしまうと思うんです。

心がボロボロな時に、感情の整理をするって絶対に無理なお話しですよね。
まずは辛さや苦しみを、受け止めてもらうという過程が大切になるはずです。

受け止めてもらって、感じる感情の負荷が減ると、少しずつ感情の引っかかりが見えてくるんですね。

・やけに、彼との間のこんな一場面を思い出すな~、とか。
・彼から最後に言われた一言が、ずっと心に残っている、とか。
・彼が今何をしているかばかりが気になる、とか。

心に繰り返し浮かんでくる情景の裏側には、何かしらの感情が眠っているんですね。
そして、何度も浮かんでくる情景には何かしらのメッセージ性が込められていることがあります。

それは自分がずっと見ないようにしていた気持ち、とか。
彼に対して本当は最後に言いたかった思い、とか。
本当は自分は彼との間でこう思ってたけど素直になれなかった思い、とか。

そういう蓋をしていた気持ちが眠っていることも多いんですね。

ずっと蓋をしていた自分の気持ちに気付けたとき、一つ感情が解放されるんですね。

その解放を積み重ねていく中で、失恋の痛みというのも楽になっていくんですね。

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失恋は相手の真の姿を見極めるとき

また見方を変えると、失恋のときほど相手の本当の姿が見えるとも言えます。

別れを告げてくるとき、
「相手はあなたに誠実な態度を示してくれたのか」
「別れの時でも、自分以上に貴方の気持ちを考えようとしたか」

それとも
「あなたを傷つけながら、別れを告げてきたのか」
「あなたの気持ちを考慮しない言葉をぶつけてきたか」

別れのタイミングこそ、相手の真の姿が見えるとも言えます。

今は直ぐに思えなくても、
あなたを傷つけてくる相手だとしたら、
将来的に考えた時にはあなたを生涯大切にしてくれるわけではないのが分かったとも言える。

逆に別れ際にもあなたへの優しさに満ちていたら、
振られても簡単には相手の事を忘れられないかもしれないですけどね。

でもこれから先も、彼を大切に思う心を持ち続けるかどうかの
判断は別れ際の彼の態度に見えてくるとも言えます。

感情の整理と癒しの方法

感情を受け入れる

失恋の感情を受け入れるというのは、相手との間であった出来事を慈しむということです。

それは「私を振った彼は最低だし、振られて凄く悲しいけど、
でも彼と一緒に居た時は楽しくてお互いにお互いを大切に思ってたよね。」と思うことです。

怒りや悲しみのまま終わりにするんじゃないんですね。
お互いに好きだったこと。お互いを大切に思っていたこと。

この交わしていた愛情の部分に目を向けてはじめて、感情というのは癒されていくんですね。

例えば、お互いに孤独を感じる人生を生きてきたけど、
でもだからこそ、心の底から分かり合えた恋人であり親友でもあった彼との別れ。

分かり合えた彼との別れだとしたら、

「あんなにお互いを必要としていたのに突然別れを切り出すなんて嘘つき!」と怒りを感じて当然だし、

「分かり合えていたのは私だけだったのかな」と悲しくもなると思うんですね。

そうすると彼との思い出の全てがどうでも良くなるもの。

でもそこで、少しずつ感情の整理をしていきながら、
「確かに彼にとっては、もう私との繋がりは必要はなかったのかもだけど、でも私にとっては彼と分かり合えた日々は宝物のようだった。本当にありがとう」

と思える方向に進んでいく。
そして、お互いがお互いを思い合っていた日々を慈しむことができると、
怒りや悲しみを感じる必要性がなくなるんですね。

彼がどう思っていようが、彼と分かり合えた日々を私が大切に思っていれば、
あの分かり合えた日々はあなたの心に大切なものとして刻まれ続けるんです。

勿論そこまでいくには、幾つかのプロセスを越えて本物の強さを持つ必要があります。
でも、私の心の中で彼との思い出を慈しめれば、感情は自然と受け入れていけるんです。

感情を表現する

感情を表現するというのは、心の中に詰まった思いを言葉にするということです。

例えば、彼に振られて彼のことが凄く嫌いになった。
好きだった気持ちも楽しかった思い出も全部忘れたくなった。

でも、少しずつ彼との間の感情や思い出を整理していく中で、
彼の存在がどれだけ自分を支えてくれていたのかに気付いた。

私が彼に本当に伝えたかったのは「大嫌いだ、バカやろう」ではなく、
「今まで私を支え続けてくれてありがとう」だった。

感情を表現するって、一見感じた感情をそのまま言葉にすることに思えるかもしれません。

でも本当に感情を表現するというのは、
心の中にあった本当の思いに素直になるということなんですね。

振ってきた彼が嫌いという気持ちで、心の底から感じている思いを押しつぶさないということです。

「私が本当に伝えたかったのは彼への感謝だったのかも」

そう気付くことができると、心の中がすっと楽になることがあるんです。

心理学に人は愛することを止めた時に苦しみを感じる、という言葉があります。

振ってきた彼に伝える言葉が、「大嫌い」ではなく「ありがとう」だとしたら、
この先、出会うであろう多くの人をあなたは大切にする生き方ができるはずです。

自分の本当の感情に素直になれたとき。
今よりも遥かに人を大切にできる自分との出会いがあるんですね。

感情への理解を深める

感情への理解を深めるというのは、私はどれだけ相手を好きだったのかを理解することでもあります。

大好きだったからこそ、失恋すると本当に辛いんですね。

彼との思い出がかけがえのないほど大切だったから、失ってしまって悲しい。

彼がくれる「大好き」の言葉がいつも私の自信になっていたから、彼が居なくなって
心にぽっかりと穴が空いている。


この人が居なくなるなんて考えられないと思う彼と別れて、もう何もやる気が起きない。

辛さの度合いは相手を好きだった度合いを表しています。

だから自分がどれほど、相手を好きだったのかに気付くことは辛さを理解することでもあるんです。

でも失恋後は、好きだった気持ちを理解していくって地獄なんですね。

彼を好きだった気持ちを振り返るほどに、「何でこんなに好きだったのに振ったの?」と思えたり。

彼を好きな気持ちが溢れ出るほどに、彼が居ない現実を直視してしまい、心がどんどん沈んでいったり。

好きを理解する程に、彼が居ない現実と向き合うことにもなる。

だから彼を好いている気持ちと辛い感情の理解を並行して行うことが大切なんです。

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自己改革と新しい自分の発見

新しい目標を設定する

新しい目標の設定とは、自分なりの幸せの形を見つけることとも言えます。

失恋後に、新たな目標を設定すると良い段階は大まかに二つあります。

一つ目は、相手が居ない生活に少しずつ慣れてきた段階。
次の恋のことまでは考えられなくとも、少し心が過去から今に向いている状態です。

心の癒しを加速させるためにも、小さな目標を立ててみると良い段階でもあります。

二つ目は、失恋に終わった恋に感謝の心を持てるようになった段階。

これは失恋に終わった恋から、学びを見出せたタイミングですね。
またこの恋で、より魅力的になれた自分を見つけられたタイミングとも言えます。

この失恋での学びを見出し、魅力的になれた自分を発見できたからこそ、
じゃあこの部分を次の恋にどう生かしていくかと考えていくことができます。

二つ目の方は、主体的により幸せに向けて進んでいくイメージですね。

目標って、勿論モチベーションを上げる意味合いもありますが、
人によっては縛られるように感じて、目標設定自体が堅苦しく感じる方も居るかと思います。

でも失恋後の、目標設定というのは実行するためにやるのではなく、
次の恋愛の方向性を知るためにやるものなんですね。

自分を大切にする方法

大切な人を失った恋の後には、自分を大切にするため積極的に心を休める時間を取ってみてください。

例えば、急に彼から別れを切り出された場合、心は思った以上にダメージを受けていることがあります。

昨日まで普通に「大好き」って言ってくれてたのに、突然別れを切り出してきたケースですね。

こういうケースの場合、心のブレーカーが落ちてしまっていることも少なくないです。
別れの切り出しが、突然すぎたとしたら現実を受け止められなくて当然なんですね。

心のブレーカーが落ちてしまったときに大切なのは、何もしない時間です。

仕事に行けず、一日中寝ていて、ご飯を食べることができない。
心は辛すぎるとは思いますが、何もしない時間が心の消化を進めるためには大切です。

動きたくなったら動いてみる。それまでは身動きが取れなくても大丈夫なんです。

無理に動かないことを大切にしてみてください。
また動けないからと言って、その自分を必要以上に責めないことも大切です。

少しずつ、少しずつ、心は傷ついた心に適応していきますから。

まとめ:失恋を乗り越えた先にあるもの

失恋は成長のチャンス

失恋が成長のチャンスになるのは、失恋の恋をどう捉えるかは自分が決められるからなんですね。

でも失恋後に、失恋が成長のチャンスと思うのは無理があります。
心が辛すぎて、そんなこと思う余裕すら持てなくなるものですから。

失恋が成長のチャンスになるのは、この恋で一生懸命頑張った自分を振り返れた時なんです。

例えば、私の誰にも分かってもらえなかった過去を、唯一理解してくれた彼とのお別れの場合。

別れてからの日々は、彼に縋りつきたくなる執着の日々。
彼以外、私を理解できる人は居ないから、彼が居ない毎日が辛すぎて耐えられない。

でも少しずつ、少しずつ、自分も強くなろうと決めて心を徐々に立て直したとき。
私はこの恋ではずっと依存していた自分ばかりだと思ってきたけど、
私なりにこの恋で彼のために頑張っていた自分が居たことに気付いた。

それは私が私のことをはじめて、理解してあげられた瞬間。

私にとってこの恋は、ただただ彼に甘えてばかりの日々だと思ってたけど、
そうではなかったことに気付いてはじめて、自分の成長を感じられた。


こんな風に、この失恋に対する捉え方を変えることができたとしたら、
そこではこの失恋を学びに変えて、さらなる成長へと進んでいくことができるはずです。

次のステップに進むために

失恋の恋から次のステップに進むためには幾つかの選択肢があります。

でもどれもに共通しているのは、「失恋」に感謝できる自分になるということです。

それは「あなたに振られたから私はもっと魅力的になれた」という感謝よりは、
「あなたとの恋はかけがえのないものだった」という感謝に近いんですね。

例えば、元カレは屈託のなく笑う人で、
台湾に旅行に行ったときに二人で屋台を巡りながら、「美味しいね」って笑いながら食べ合う時間が凄く幸せだった。

失恋してから私はその記憶を封印して、彼が別れ際に言った「君との未来は考えられない」の言葉ばかりに注目していた。

彼を憎たらしく思う日々を過ごしてたある日。
たまたま友人とお祭りに行くことになった。

屋台を巡り、美味しいものに舌鼓を打っていると、段々と彼との思い出を思い出した。
彼を憎むばかりで、ずっと封印していたけど、彼と美味しいものを食べる時間は何にも代えがたい幸せだった。

今でも彼は憎くて、大嫌いだって感じるけど、でも彼と共に過ごせた時間は私にとって本当に楽しくて大切な時間だった。
大切な時間を一緒に過ごしてくれてありがとう。

こんな風に、ただただ彼との思い出に感謝できたとしたら、
心の中にあった憎しみや恨み辛みが少し安らぐんですね。

心が少し安らげば、自然体で居られる度合いも増えていきます。
次の恋で必要以上に傷つくことを警戒する度合いも減っていくんですね。


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