失恋から何年も立ち直れない人に贈る処方箋

失恋はとっても辛いものですが、何年も抱えるとしたら特に苦しいものです。
では何年も引きずってしまう失恋からは、どう立ち直ると良いのでしょうか。

その方法について解説していきます。

目次

失恋を何年も引きずる原因とは

私よりも遥かに元カレが魅力的だったと感じている

何年も失恋から立ち直れない理由の一つに、
私よりも彼の方が遥かに魅力的だったと感じる、というものがあります。

これは自分の心の中で、この人以上に魅力的な人は現れないと感じている状態でもあります。

何年経っても、私の心の中に居る彼の姿はとても魅力的で、
だからこそ、魅力的な彼を忘れる決心も決意も持ちにくくなっちゃうんですね。

未だに元カレのことを魅力的だと強く感じているということは、
この彼と復縁できれば、私はまた幸せを感じられると思えている状態でもありますからね。

そしてね、この心の状態って自分は大きく変わりたくないと感じている状態とも言えます。

それは言い換えると、自分の心の状態を大きく変えて、
傷つく事態を引き寄せてしまうことを怖がっているとも言えるんですね。

新しい出会いの場に進んで、情熱的に恋をするほど心を開きたいとは思えない。

心を開いてまた傷ついてしまうくらいなら、
元カレを心の中で追い続けていた方がまだマシかもしれない。

そんな心理が隠れているとも言えるんですね。

どうして自分は大きく変わりたくないと思うようになったのか

何年経っても、元カレのことを忘れられないとき、
自分は大きく変わりたくないという気持ちが隠れていると、先ほど書きました。

これ背景に、忘れられない彼との間に大きな傷つきを感じたとも言えるんですね。

例えば、別れ際に彼に酷い言葉を言われて振られた。
そこで凄く傷ついたみたいな形ですね。

別れ際に彼に酷い言葉を言われて傷ついたなら、
彼を魅力的だったと思い続けないのでは?と思うかもしれませんが、

でももし別れる時以外は彼が魅力的だとしたら、
彼が酷い言葉を言ったのは、彼が悪いというよりは、
私に原因があるからだ、と捉えていることも多いんですね。

そして、仮に彼とお別れしたのは、
私の魅力がなくて私に原因があると思い続けてたらどうなるでしょうか。

たとえ、彼が性格悪くても、クズな部分があっても、ダメ男の要素があっても、
気付くことって難しくなっちゃうんですね。

そんな馬鹿なと思う方も居るかもしれませんが、
自分の魅力のなさが別れの原因の全てと捉えているときは、
彼の本当の姿って見えなかったりもするんですね。

そしてね、未だに別れの全てが私が原因だと思い続けているとしたら、
自分を大きく変えることも、新しい恋に踏み出すことも、
凄くリスクに感じやすくなるんですね。

別れの原因を全て自分が悪いと思うのはどうしてなのか

別れの原因を全て自分が悪いと思う背景には、
一体何が隠れているのでしょうか。

例えば、よくあるケースとしては、この彼と付き合う前から自分に自信がなかったケースです。

元々人としても女性としても、あまり自分に自信を持つことができなかった。
でもそんなとき、彼がもうアプローチしてきて、その勢いのまま付き合うことになった。

付き合った当初は彼のことをそれほど好きではなかった。
でもお付き合いが長くなるにつれて、彼の優しさに惹かれるようになり、どんどん好きになっていった。

こういうケースの恋ですね。

こういうケースの恋愛の場合、彼が二つの新たな体験をさせてくれてるんですね。

1.自分に自信を持てず、恋に積極的になれなかった私を凄く好いてくれた。

2.彼の優しさに触れるに連れて、人を本気に好きになるくらい心を開けた。

そしてこの女性にとってこの二つの要素というのは、
彼だけが体験させてくれたことでもあります。

だからたとえ、この彼の別れ際が最悪でも、
彼がくれたものが大きかったからこそ、
魅力的な彼の姿が心の中で大きく占めてしまうわけですね。

そして、彼とお付き合いしたからと言って、
根本の部分の自信のなさが変わったというわけではないので、
彼に執着し続けてしまうんですね。

そして彼に貰ったものが大きければ大きいほど、執着の幅も大きくなるんですね。

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失恋から立ち直るための心のケア

彼の存在の大きさを少しずつ薄めていくには

彼の存在が心の中で何年も大きくなっているとき、
私たちは彼のどんな部分に執着していると言えるのでしょうか。

これは先ほども書いたように、他の人がくれないけど彼だけがくれたという部分です。

例えば、彼だけは私をこんなにわかってくれたとか。
彼と一緒に居るときだけは、私は自然体で居ることができたとか。

だから心の中に大きな孤独感を抱えているんですね。

彼が居なければ、私は自然体で生きていくことはできない。
彼が居なければ、私はずっと人に気を遣う人生を生きていかないといけない。

彼無しの人生に、深く絶望感を抱えている状態とも言えるんですね。

だから心の中で彼の存在を薄めるには、この絶望の世界から抜け出す必要がある。

それは言い換えると、彼がくれていたものを、
あなたが一人で作り出せる方向に人生を進めていくことでもあるんですね。

まずは彼への執着について考えてみる

そしてまず第一段階として、今の自分が彼のどんなところに執着しているのかについて考えていきます。

執着を見つける時に大切なのは、「彼との間のどんな思い出を思い出すのか」に着目すること。

彼と別れて何年も経っても、頻りに思い出す思い出ってあると思うんですね。

例えば、彼とデートに行ったときに彼がさりげなく伝えてくれた言葉。
また、一緒に過ごしている中で彼が見せてくれた笑顔、など。

何年もの間、頻りに思い出すなあってことってあると思うんです。
そしてここに執着って眠っているんですね。

そしてその思い出って、今思い出すと感情が出てくることがあるんですね。

「彼の笑顔を見ると、私の心はすごく浄化されたような気持ちになっていた。
でも、もうあの笑顔を見せてくれる彼は居ない。辛いな」とか。

「彼があのデートで伝えてくれた言葉をきっかけに、
私は心がほぐれて彼に甘えられるようになったんだっけ。
本当はかれともっと一緒に居たかったなあ」とか。

執着の奥には辛さや悲しみ。また寂しさといった感情が眠っているものです。

そしてこの感情を自分で受け止めていくことが大切になるんですね。

抱えてきた感情を受け止めていくということ

そして先ほども書いたように、この感情を受け止めていくことが大切になります。

執着って何故何年も続くかと言うと、彼を失った悲しみや辛さがあまりにきつすぎて、
心の中に封印したままになっちゃうからなんですね。

だから心の中で、彼が居なくなったということを受け入れきれなくなる。
失恋したあの日から、心の中の時が止まったかのようになってしまうんですね。

だから止まった心の時を動かしていく必要がある。
そしてね、ここにはある一定の覚悟が必要になるんですね。

もう彼に囚われることよりも、私は私なりの幸せを目指していこう。

彼を見ることよりも、私の幸せを見ていこうという意識ですね。

そして失恋の痛みがあまりに辛すぎると、
前に進もうって思うまで何年もかかることってあるんですね。

それは何年も彼に囚われることが、悪いとか弱いという話ではなく、
失恋の痛みの大きさを考えたら、何年も必要だったというだけの話なんですね。

失恋の痛みから完全に抜け出せるかどうかはタイミングってあるんです。

だから、もう前に進んでも良いのかな、とか。
もう新しい恋を始めてもいいのかな、とか。

そう僅かにでも感じた時、失恋の痛みを浄化していくタイミングとも言えるんですね。

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新しい恋愛へ一歩踏み出すために

彼を失った悲しみに思いを馳せていく

先ほども書いたように、彼を失った悲しみに思いを馳せていくことが大切です。

悲しみに思いを馳せていくというのは、彼を失ったことを心の中で受け入れるため。
これは心を過去から次の恋へと進めていくためなんですね。

そしてそのために要素分解していく必要があるんですね。

それはいきなり彼を失った現実を受け入れようとするのではなく、
彼を通して、失ったと感じる一つ一つを徐々に受け入れていくイメージです。

先ほども書いたように、「彼の笑顔を見れなくなって悲しい」とか。
「彼からの言葉をもう貰えなくて、寂しい」とか。

一つ一つ、負担が少ないところから自分の悲しみに思いを馳せていくこと。

これはいきなり、彼を失った現実と向き合うのはあまりに辛すぎるから。
何年も忘れられない失恋の場合、
抱えている悲しみもとっても大きなものだと思うんですね。

そして悲しみに思いを馳せていくために必要なことは、
心の余裕を作っていくことです。

心の余裕を作り、感情の受け皿を作っていく

心の余裕とは、言い換えると悲しみを感じても引きずられきらない力とも言えます。

抱えている悲しみと向き合っても、問題なく日常生活を送っていく状態を指します。

そして心の余裕を作るのに大切なのが年数であることも多いんですね。
それは年数をかけて、彼とは別の居場所を作っていることも多いから。

それは新しい交友関係を作ることができた、とか。
新しい趣味を始めることができた、とか。

心の繋がりや安心を感じることのできる場所が、
失恋したときよりも遥かに増えていることが多いんですね。

そしてこれが心の余裕となり、感情を受け止める受け皿になってくれるんですね。

それは、例え彼を失った悲しみと向き合っても、私には戻る場所があるという感じです。

だからたとえ、失恋後に耐えられなかった悲しみを今感じたとしても、
日常生活に大きな影響を及ぼさずに感じられることも多いんです。

だからこそ、抱えてきた悲しみと向き合うためには、
感じても耐えることのできるほどの心の余裕を作ることが大切なんですね。

既にあるものを見ることで、心の余裕は作れる

また心の余裕を作るのに、一役買ってくれることとして、
自分に既にあるものを見る、ということがあります。

それは今ある交友関係を振り返るということです。

例えば、友人や親友との間で得られてきたものを思い出すこと。

Aさんと関わると、私はいつも心が落ち着いてくる。
Bさんと関わると、私の気付かない私の一面に気付くことができる。

ここを感謝が湧いてくるまで思い出した時、こう気づくんですね。
私は独りじゃない。私には私を思ってくれる人が居るんだという風に。

心の繋がりを思い出し、認める事が出来た分だけ、心の厚みを作ることができます。

そして、この心の厚みも戻る居場所になってくれるんですね。
だから心の繋がりを思い出せば思い出すほどに、抱えている感情を受け止める力が付いてくる。

そして彼を失ったという悲しみに屈することなく、
私は私に幸せの方向へ進んでいこうという気持ちに向かっていけるんですね。

失恋の痛みを和らげる

彼がくれたものを振り返る

失恋の痛みを無くすのではなく、和らげる場合に大切なのは、
「彼があなたにくれたものを振り返る」ということです。

例えば、彼が伝えてくれた言葉で、私の心が嬉しかったこと。
彼がしてくれた行動で、私の心が安心したこと。

彼がしてくれたことを思い出すというのは、失恋して間もなくはお勧めできません。
何故なら、彼を失ってしまったことばかりを見てしまうようになるから。

でも数年経った後だと、フラットに彼がしてくれたことを見やすくなるんですね。

そして彼があなたにしてくれたことを振り返るのが大切な理由として、
彼があなたをどう見ていたかに気付くためなんです。

それは彼に振られた私はダメなのかもしれないという思いから、
彼は私を価値のある魅力的な存在として見ていてくれたのかもしれないと気付くことでもあります。

そう気付くことは、自分はダメだって責める時間を減らすことにも繋がるんですね。

彼がなぜあなたを愛そうとしてくれたかについて考えてみる

そしてもう一歩踏み込んでいくと、何故彼はあなたを愛してくれたかについて考えていきます。

これは彼があなたにしてくれた行動の意図を見ていくということですね。

例えば、あんなにも魅力的に見えた彼が何故私を愛してくれたかについて、まず考えてみる。

そうすると、彼を最初はその理由って中々見えてこないんですね。

でも少し視点を変えてみる。
・彼が何かを抱えていたとして、あなたの何かが彼の安らぎになれていたとしたらそれは何だろう?

・彼が過去に傷つく体験をしていたとして、あなたと居ると救われる思いがあったとしたらそれは何だろう?

この質問はあくまで例ですが、彼を私よりも魅力的だと見上げている時、
彼の心の中にも弱さや傷みが隠れていることを見逃してしまうんですね。

そうすると、彼があなたを必要としていたことや、
あなたの存在に救われていたことを見逃してしまう。

だから彼の中の弱さや傷みに視点を向ける意識がまずは大切。

そして、彼の弱さや抱えていた痛みが段々と見えてくると、
彼があなたを愛してくれた理由も見えてくるんですね。

「彼はしんどい思いをたくさんしてきたからこそ、
頑張っているあなたのしんどさを少しでも労わってあげたかった」とか。

「彼は孤独な人生を生きてきたからこそ、あなたの抱えている孤独も理解できて、
あなたの支えに少しでもなりたいと思って関わってきた」

彼が抱えてきた弱さや傷みが見えてはじめて、
彼があなたにしてくれたことの意図や背景が見えてきます。

そうすると、心の痛みが少しずつ和らいでいくんですね。

まとめ:失恋から立ち直るために必要なこと

彼も魅力的だけど、私も魅力的だったと思いながら生きる

そしてここまで書いたことを順にやっていく中で見えてくるのが、
「彼も魅力的だけど、私も魅力的だ」という視点です。

彼を失った悲しみを受け止めていくのも、
彼がくれた愛情を振り返っていくのも、
私と彼の対等性を見ていくためなんですね。

彼があなたにくれたものもあったけど、あなたが彼にあげていたものもあった。

そして別れを切り出したのは彼だったけども、
ちょっとしたボタンの掛け違いがあるだけで、
別れを切り出すのは私だったかもしれないと理解していくこと。

彼が特別凄いわけではなく、
彼に振られた私も特別ダメ存在ではない。

ここを府に落としていく方向に進んでいくんですね。

それは彼のことも、この失恋のことも、
大きなものと捉え過ぎない方向に向かうことでもあります。

「なんだ、私もうこんなに苦しまなくて良いのかもしれない。」

そう思えたとしたら、心は自然に次の恋へと向いていくんですね。

彼がくれたものを今度は自分が作り出していく

そして、彼があなたにくれたものに何年も価値を見ていたとしたら、
その要素はあなたの人生の中で重要な要素なのかもしれません。

だとしたら、彼がくれたものをあなたがどう作り出していくのかを考えることが大切です。

例えば、彼から心の癒しを貰っていた人は、自らが人を癒す仕事に就き続けることで、
心の癒しに主体的に触れ続けるというのもあります。

彼だけが私のことを分かってくれたと感じた人は、
友人や親友との間で深く分かり合う関係を築いていく人も居ます。

失恋の痛みに強く囚われているときは見えてこないけど、
失恋をきっかけにして新たな魅力を持つ自分と出会う方も居ます。

そしてそこで初めて、私を振った彼に感謝できるステージがあるんですね。

あの失恋があったから、私はここまでの自分になれた。

そう思うようになっていけるんですね。

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