失恋とはとても心を痛める出来事でもあるわけですが、
そこに浮気をされたということも加わるとしたら、
とてもとても心を痛め、とてもじゃないけど立ちあがれないほどの痛みを感じてしまうかもしれません。
何もかもが嫌になるほどの痛みの強さであることも多いかと思います。
そしてそれだけ大きな痛みを背負いながらも、やっとの思いで新しい恋に進み始めたのに、その新しい恋が上手くいかない。
そして何故だか以前よりも愛されていることに自信がなくなり、
自分から関係を悪い方向に持っていくことが増えたとしたら。
過去の浮気されたときの心の痛みが「まだつらいよ」と叫んでいるのかもしれません。
折角、地獄のような失恋から立ち直ったと思ったのに、「まだあの恋愛が次の恋愛の邪魔をするの?」と人によっては思うかもしれません。
でもそれでも過去のあの辛かった失恋に優しい目を向けていくことは大切かもしれません。
もし「また同じように浮気されて傷ついたらどうするの」と思う自分が心の中に居るとしたら、「そんなことはない。もうそんな風に傷つかなくて良いのだよ」と自分に教え込む、やさしい時間を過ごすことが大切なのかもしれません。
相手に浮気されたときの悲しみの大きさ
例えば最愛のパートナーに浮気されたとき、
私たちは人生最大の痛みと言って良いほどの辛さを感じるかもしれません。
大好きで自分の味方だと感じていた存在が一瞬の内に、人生最大の敵に回る出来事です。
ご飯が喉も通らなくなれば、寝ることすらままならなくなるかもしれません。
傷ついた辛さが心から離れず、もう誰も信じたくはなくなるかもしれません。
それはその日を境に毎日が真っ暗に感じるような出来事であるわけですが、
これだけ辛い浮気での失恋を体験したとしたら、心の痛みは残り続けてしまうかもしれません。
それは人生で一番の味方だと感じた存在が一瞬の内に敵に回ったと感じた衝撃が、心に残り続けるということです。
ご飯も喉を通らなくなるほどの苦しみの日々までもが心に残り続けるわけですから、
誰だってもう同じように裏切られたくないと思うものだと思います。
過去の浮気された痛みが次の恋愛に与える影響とは
一度浮気される体験をしたとしたら、相手が変わったとしても、簡単にはその相手のことを信頼できないですよね。
浮気をしない一途な男性はどこかに居るとしても、自分の心の中では浮気する人としない人との区別が全く付いていない状態です。
あのむかつく元パートナーと誠実な相手との区別が、はっきりとできていないわけです。
それは心の中で浮気した元パートナーに対して中指を突き立てながら、別の方と恋愛をしようとするということなので、
心の中の傷ついた気持ちが新しい人との間で反応をしてしまうことがあるのです。
具体的には
・ラインが既読が付かないだけで、嫌われた?誰かと会っている?とものすごく不安になる。
・相手が少しでもそっけない態度を取るだけで、もう自分に愛想は尽きたのかもと激しく落ち込む。
相手は違えど、過去の心の傷が疼いてしまい反応してしまうのです。
最愛の人が敵に回ったという体験があるとしたら、それ以外の人が味方で居てくれるとは思いにくいかもしれません。
それだけ自分の一番だった人が心に与える衝撃は大きかったりもします。
失恋の痛みは次の恋で癒すと良いとは言うけども
よく失恋の傷を癒すために新しい恋をすると良いと言うかもしれません。
そうして失恋から数か月経ち、少し心が立て直せたところでアプリなどを通して新しい人と会っていこうとする。
でも新しい方と会ったりしたは良いものの、何故だかお相手の小さな言動に不安を感じることが多く、
自分が愛されているのかすごく気にするようなことばかり。
何かすごく疲れるなあと感じる中でも、お付き合いしても良いなと思う人も現れてきた。
でもその人とラインなどの連絡を取ってる中で、半日連絡が返ってこなかったりすると、他に良い人できたんじゃないかとすごく不安になる。
そんなようなお話をお伺いすることもあります。
失恋からようやく心を立て直すことができたとしても、過去の裏切られたと感じた痛みが心に残り続けてしまうこともあります。
今までだったら不安にならないような場面でも、ものすごく不安を感じてしまうこともあります。
そしてその愛されないのではという不安が膨れ上がれば上がるほどに、
相手はもう自分に興味はないんじゃないかなあと決めつけてしまうこともあるかもしれません。
そう決めつけたとしたら、心を相手に開きたいとは思えませんから、自然とその人との距離を取ってしまうかもしれません。
すごく切ないですよね。
お相手はあなたに対して好意を持っているかもしれないのに、不安感が大きくなり過ぎて、ゆっくりと関係性を進める余裕を持てなくなってしまうのです。
過去の辛かった感情に触れていく
このケースの場合、不安感を適切な量にしていくことが大切になります。
それはお相手の気持ちを決めつけるのではなく、悪い方も良い方もどちらも考えながらも、
ゆっくりと関係性を進める余裕をもてるくらいまで不安感を減らすことです。
そのために過去の失恋の痛みを癒していくことが大切になります。
例えば、パートナーの浮気が発覚した時、心は時が止まったかのようなりますよね。
何にも手に付かなくなるくらい頭が真っ白になるはずです。
「現実を受け入れられない気持ち」と「何かの間違いだと現状を否認したくなる気持ち」と「きっと嘘だと言ってくれると救いを求めたくなる気持ち」と様々な気持ちが変わる変わる、心の中をひたひたにしてくるかもしれません。
その時ってものすごい不安感を感じるわけです。
浮気が事実であるとしたら、その瞬間に奈落に突き落とされる程の絶望だと分かっているからです。
でも多く、これほど不安感を感じる最中というのは、一人きりで感じていたことが多いのではないかと思います。
切羽詰まった状況の中で、誰かに頼る余裕を持てないほどに気が動転をしてしまうこともあるかと思います。
そしてそれだけ大きな不安感を抱えながら、お相手を問い詰めるなどをして、浮気が事実であることが分かったとき、
心の中に大きな衝撃は走るほどの痛みを感じるものです。
個人的な感覚としては、この時の衝撃というのは心の奥深くに大きな×印が付くほどの衝撃ではないかと感じます。
だから人によっては涙が止まらなくなるんですよね。
自分は必要ないんだ。自分はいらないんだ。自分は求められてないんだ。
そう変わる変わる思いながら、「相手を笑わせた自分」も「相手に幸せを与えた自分」も「相手の魅力に強く惹かれていた自分」も思い出しながら、一つ一つ、もうこんな自分は必要ないんだと否定していかないといけません。
相手に影響を与えた自分も相手からの影響を求めていた自分も、自心の中で否定しなきゃいけない時間が辛くないわけがないはずです。地獄の辛さのはずです。
そして自分に強く×印を付けた心の衝撃的な痛みを抱えながら、次の恋愛に進むわけですから、
心の中の自分への×印が◎印に変わってないわけです。
だからどうしても相手を変えても、また同じ目にあったらどうしようと不安になってしまうのです。
どのように×印を◎印に変えると良いのか
あなたは過去の浮気をされた失恋を通して、どんな自分に×印を付けてきましたか。
よかったら少し考えてみてください。
・かわいくない自分(かっこよくない自分)
・優柔不断な自分。落ち込みやすい自分。諦めやすい自分。
やさしくなれない自分。甘えてばかりな自分etc
様々な自分に×印を付けて、自分は魅力的な人ではないと思ってきたかもしれません。
でも本当はその×印は必要なかったんです。
そう改めて、過去の自分に伝えてあげることが大切です。
「そこまで自分を責めなくて良いんだよ。すごく辛かったね」
「あなたはあなたなりにお相手のことを愛そうとしていたよね」
そんな風にあなたなりの言葉で自分にやさしく声掛けをしてあげることが大切になります。
また一つ一つの気持ちに寄り添うことで、自分の味方になることも大切です。
お相手への怒りが強く出てきたとしたら、
「これだけ傷ついたんだから怒っても当然だよね」
辛い気持ちが出てきたとしたら、
「ほんとにものすごく辛かったよね」
ただただ自分の味方になってあげるつもりで、自分に寄り添うことが大事になります。
そしてそれは、あの時に辛い思いをしていた自分を一人にしないということです。
ものすごく辛い思いをしながらも必死の思いで立っていた自分を、傷ついたままの自分として封印していくのではなく、
かけがえのない自分として大切にしていくということです。
浮気した相手を変えることはできなくとも、
傷ついた自分に対する見方を変えていくことはできます。
×印を付けた自分は決してダメな自分などではなく、◎を付けてよいほどに価値のある自分であることを、自分で自分に様々な形で伝えていくことが大切です。
×印が◎になるとどうなるか
×印を付けていた自分が◎になるということは、「浮気される自分は魅力的ではないのだ」という見方から「浮気したのはお相手の問題で、自分は自分なりに相手を愛そうとしていた」という自分を肯定する目に変えていくということです。
「浮気されたこと」と「自分の魅力」を関連付ける思いが減れば減るほど、新しい関係性の中での不安感も減っていきます。
浮気されたことが自分の魅力の無さが原因ではないと府に落としていければ、「浮気される原因が自分にある」と思いにくくなります。
浮気される不安は直ぐには完全には消えないかもしれません。
でも傷ついた自分を優しさから肯定できた分だけ、新しい関係性に進みやすくなるくらいまで不安感は減っていくので、
まずは過去に傷ついてきた自分にやさしくするチャレンジから初めてみてくださいね。