彼には妻がいる。私だけは「彼の孤独を知っている」私だけが受け止める恋愛からの卒業

結婚している男性との恋愛は

「私が彼をどれだけ愛しても彼には守るべき家庭があり、一人家で過ごすときにどうしようもない孤独に襲われる」ということもあれば、

「友人の結婚したお話を聞くたびに、自分だけ何で幸せになりきれない恋愛をしているのだろうかと激しく落ち込んでしまう」

そんなお気持ちを感じられることもあるかもしれません。

自分だけが損をしている。
私だけが報われていない。

そんな大切にされていない悲しみを抱えながらも、
それでも彼のことを懸命に愛そうとされているのではないでしょうか。

とってもとっても辛いですよね。

でも誰しも好きになったパートナーとの愛し愛される未来は描くものなはずです。

私だけが損をすることも犠牲も我慢もすることもなく、

二人が共に深く愛し合う、
そんな心からの安心できる毎日という未来。

でも結婚している男性との恋愛では、
そんな当たり前に思い描いて望んで良い幸せな未来を、

「そんなの求めてはいけないよね」って諦めたり吞み込んだりしなきゃいけないことも、
何度もあったかもしれません。

私が思い描く大好きな人との愛し愛される幸せな未来を、
自分の思い描く未来から消さなきゃいけないというのはどれほどの悲しみだったでしょうか。

でももしそんな悲しみを感じることがなく、
本当の意味での愛し愛されるパートナーシップを手にできるとしたら。

それはどう今を変えることで手にできるのでしょうか。

目次

私は幸せにはなれないと思った女性の話。

とある所ににこんな女性が居ました。
その女性が恋をするのはいつもパートナーの居る男性。

だからいつも失恋から恋が始まりました。
好きだけど辛い。
報われないなあという思いを抱えながらも、でも好きだから近づきたくもなってしまう。

彼女はとっても社交的で愛され上手な女性でもあったので、自然に距離を詰めてくれる彼女の魅力に彼は段々と惹かれていきました。

その後彼女は何度かのデートを重ねて、この男性とお付き合いすることになったわけです。
でもそれは本当の意味での幸せだとは思えない関係性。

デート終わりに「またね」とお別れをして、
普通だったらデートの幸せな時間の余韻に浸れるのに。

この彼女が感じるのは「でも彼はこの後奥さんの居る家庭に戻るんだよね」という虚しさと悲しさ。
彼は私だけを愛しているわけではないと感じないといけない。

また休日何気なく自宅で過ごしているときに
「今頃彼は奥さんと子供さんと楽しくやっているのかな」と急に思ってしまって、独り涙を流して過ごす日もある。

私だけが辛い思いをしていて、今頃彼は幸せな思いをしていることに打ちのめされたような気分になることも。

彼に幸せな家庭があるという現実がコントラストのように、私の独りきりの寂しさをより際立てているように思えて、

彼女は私だけは何があっても幸せになれないという思いをより強めていきました。

こんなお話をお伺いする度に僕が思うのは
「あなたはあなたのままで幸せになる価値がある」という言葉だったりもします。

それは私がどんな人間であるかとか、どんな徳を積んだかとか、どんなことができていたかとか、

そんなの関係なく、幸せになる権利はあるという僕の思いでもあります。

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パートナーの居る男性との恋愛でとっても苦しまれている方ってとっても愛情深い方が多いものです。

普通は「奥さんが居るのに私を好きなんて許せません。あなたの不誠実さで私も奥さんもずっと愛し合う関係性を手に出来ないんですよ」とか。

「独りの人を愛そうとする覚悟がないのなら、あなたの優柔不断さで誰かがやっぱり大切にされないんだって悲しみ続けないといけないんです。
今私か奥さんどちらを愛するか決めてください」とか。

彼の優柔不断さ、不誠実さといった
女性の幸せを作り出してくれない要素を強く跳弾しても良いわけですが、

でも跳弾する代わりに彼が
「奥さんとの間でどれほど傷ついてきたか」とか、

「彼は奥さんやお子さんのためにものすごく頑張ってきたのに、でもそれなのに奥さんに全然認めてもらえなくて辛かっただろうなあ」とか。

彼の女性を傷つける刃となる不誠実さを、
持ち前の女神のような受容力で包み込んで、

自分が傷ついてでも彼の心の辛さに
何よりも寄り添う優しさを持たれているものです。

今パートナーの居る男性と関係を持っている方は、あなたが居るだけで彼はどれだけ救われているのか頭を巡らせてみたことはあるでしょうか。

彼が奥さんにも誰にも言えないであろう
「俺だけが頑張っていてそんな自分を誰も見てはくれない」という悲しみを、

あなただけには見てもらえていると感じていることも多いものです。

だから本当はあなたのままで愛されて良いんですよね。

どれほどの傷つきを抱えながらも、彼の奥さんでも受け止められない孤独や悲しみを
あなたが受け止めてこられたのかなあと僕は思ったりもします。

でもそうは言っても愛されるってどういうこと?と健気に彼を愛し続けられる方程思いやすいものなのかなと思います。

愛されるとは頑張った自分も悲しんできた自分も見せること

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あるところにこんな女性が居ました。
彼女がお付き合いしているのは妻帯者の居る男性。

その彼は二人で行った居酒屋でポロリとこんなことを口にしたことがあります。

「俺、この何年間妻や子供のために必死に働いてきた。
でもそれなのに今では奥さんからいつも邪魔者扱いされていて、陰では俺のことATMって言っているんだってさ。」

普段表情を変えない彼がお酒の影響もあってか、少し涙ぐみながらこぼした一言。

彼女をその彼の言葉を聞いて彼の報われない悲しみを感じました。

だから私がどれだけ報われなくても彼の支えになり続けよう。
そう決意したのです。

でも彼の支えとなる日々は茨の道でした。
「私だけを彼は愛しているわけではない」
「彼は本当の意味で私を大切にしているわけではない。だって未だに奥さんとお別れしていないから」

彼を愛せば愛すほど彼女の傷つきは増えていきました。

でも「私だけを見て欲しい」
「私だけのあなたになって欲しい」

そんなこと口が裂けても言えないし、望んでもいけないことだと感じていました。

でもある時、こんなことをある人から言われました。

それは「彼の孤独をあなたは見ているけど、あなたの報われない孤独は誰が見ているの?」という言葉です。

続けてこうも言われました。

「もし仮にあなたがずっと抱えていた報われない孤独感を誰かに見つけてもらえたらどんな気持ちになる?
嬉しいし救われるんじゃないかな。
そしてその人を恩人だって思うくらい感謝するよね。
だとしたらあなたが彼に与えている喜びと救いはそれと同じくらいだよ」と。

彼女はその言葉を聞いて自分自身の価値にうっすらと気づき、意を決して彼にこう伝えてみることにしました。

「私あなたと一緒に居るのがつらい。
あなたが私だけを愛しているわけではないと感じるのがすごく悲しいの」
続けてこうも言いました。

「でもあなたにはただただ幸せでいて欲しいの」
関係性が終わる覚悟を持ってそう口にしました。

その覚悟を通してこの彼女が手にしたのは、

「悲しみながらも彼を愛した私を私が大切にする気持ち」と

「彼を愛しながら諦めてきた、大好きな人に愛されたい気持ちをなかったことにしない」

という自分を心から大切にするやさしさでした。

愛されるということはあなたが懸命に誰かや何かのために頑張ってきた自分を、大好きな人に見てもらい愛してもらうということです。

あなただけが見るのではなくあなたも見てもらうこと。

そのためには「あなたの中にある報われない悲しみ」を誰かに見せる勇気は大切になってくるかもしれません。

もし私が愛し合う関係性を手にすることを制限しているとしたら、
私はいつの自分をちゃんと頑張っていたと評価していないのだろう?
そしてその時の自分を私は誰に見せたい?

そんな問いがあなたの人生に愛し愛される関係性が舞い降りる、きっかけになるかもしれませんよ。

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